日本で暮らす外国籍の皆さんへ
- 日本で暮らす外国籍で日本語習得が追い付かない。
- 日本の高校に進学したいが日本語能力の点で断念せざるをえない。
- 日本の大学に通いたい、それに向けた学習や面接指導を受けたい。
そんな皆さんを本校ではサポートしていきたいと考えています。
現在本校の平日コース、土曜コースともに日本で暮らす外国籍の生徒が多数在籍しています。生徒の中には来日して日も浅く、日本語の習得が追い付かなかったり、先生や友人との意思疎通が充分に出来なかったり、学習内容の一部が理解できなかったりする生徒が少なからずいるのが現状です。
そこで本学では令和2年度より、新たに選択授業の1つとして日本語講座を開講することになりました。この講座を通じて高校卒業のための学習はもちろん大学入学に向けた試験対策、または就職試験などにも対応できるようサポートしていきたいと思います。
選択科目授業について
毎週火曜日と木曜日の5、6時間目に開講されます。
年度ごとに開講される科目・講座より、自分の好きなものを選択し授業を受けることができます。
選択科目では、進路に向けての勉強や興味があるものに関して視野を広げることが出来る授業となっております。
1年生 時間割例(普通クラスの場合)
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
1 | 答案練習会 | 生物基礎 | 地域文化研究I | 体育 | 保健 |
2 | 答案練習会 | 英語コミュニケーションI | 現代の国語 | 英会話 | 英語実習 |
3 | 答案練習会 | 数学I | 数学演習 | 英語コミュニケーションI | 家庭基礎 |
4 | 答案練習会 | 歴史総合 | クラブ活動 | 生物基礎 | 言語文化 |
5 | 数学演習 | 選択科目授業 | 選択科目授業 | 地理総合 | |
6 | 英語演習 | 選択選選択科目授業 | 選択科目授業 | 国語演習I |
火曜日と木曜日の5,6時間目を自由を選択
開講科目一覧
選択科目の時間は、下記の講座より選択することができます
講座 | 基礎講座, 基礎国語, 基礎数学, 基礎英語, 文章表現, 情報活用, 実用書道実用硬筆, 芸術表現I, 芸術表現II, 時事研究, 生活英語, 文化遺産と歴史, 理科探究, 日本語演習I, 日本語演習II, 一般教養基礎, 一般教養応用, トレーニング基礎, スポーツ基礎, スポーツ探究 |
日本語講座について
海外から日本に来られた少し日本語が苦手な生徒を対象にした講座です。日本語能力検定の教材を用いた講座ですが、検定合格を目的とするのではなく、日本語を使ったコミュニケーションの取り方、大学受験や就職時の論文作成に向けた講座にしていこうと思います。2時間のうち、最初の1時間は、生徒みんなでおしゃべりをするコミュニケーション演習とし、2時間目は、日本語能力検定の教材を用いて、生徒一人ひとりの習熟度に合わせた問題演習とします。日本の言語だけでなく、文化や風習までも学んでもらえるように工夫していき、また生徒みんなの国の文化や風習も共に学べる場にしていきます。みんなで楽しい授業にしていきましょう。
何よりも楽しい授業になるよう心掛けていきます。
好きこそものの上手なれ!
日本語を好きになってもらえるように頑張ります。
担当教師(国語科)
伯耆原 浩行 先生
在学生から
平日コース 特進クラス1年 藤井さくらさん(向かって右)
父が日本人で2023年3月から日本に住んでいます。それまで中国で過ごし、毎年夏休みを利用して日本に来ていました。入学したころは日本語がほとんどわからず、勉強も難しく悩んだ時期もありましたが、先生や友達がやさしく接してくれるので毎日たのしく通学しています。クラブ活動では美術部と書道部に在籍しています。進路はまだ決めていませんが友達と話をし、先生からアドバイスを受け、じっくり考えていきたいと思っています。将来は美術に関係する仕事につきたいと考えています。
平日コース 普通クラス1年 趙芸童さん(向かって左)
両親がすでに日本にいたので小学校6年生の時に来日しました。中学生の時は日本語教室で日本語の勉強をしましたが、やはり国語の授業が難しかったのを憶えています。立志舎高校に入学してから日本人の友達もでき、日本語も少しずつできるようになりました。宿泊研修やスキースノーボード実習にも参加し充実した高校生活を送っています。卒業後は大学進学を希望しています。夢はアクセサリーデザイナーになることです。
平日コース 令和2年度卒業生 張昌偉さん 日本大学 生産工学部入学
家の事情で16歳の時に来日した時は、まったく日本語が話せませんでした。1年間は日本語学校に通って日本語を学びました。その後、その学校の先生に紹介されて立志舎高校へ進学し、親とも相談のうえ、特進クラスで大学を目指すことにしました。しかし、1年間は日本語学校に行ったとはいえコミュニケーションは苦労しましたが、友達も増え充実した高校生活を送ることができました。数学が得意だったため理系を専攻し、先生には毎日多くの時間を割いていただき面接練習、課題の添削を手伝っていただきました。将来は父の経営に携わり、ゆくゆくは自分でも起業したいと考えています。