
本学卒業生の高橋斗波(たかはし・とわ)選手が、「第2回世界ろう野球大会(WDBC)」に出場する野球日本代表(デフジャパン)選手に内定いたしました。高校時代からの夢であった「障害者野球で世界一」の実現に向け、大きな一歩を踏み出しました。
在学中の挑戦と成長
高橋選手は、先天性難聴(難聴2級)を抱えながらも、在学中は「サイレント左腕」として、野球に情熱を注ぎ、エースとして活躍しました。
入部当初は、会話に苦労するなど、コミュニケーションの壁に直面しました。しかし、「監督やコーチからのアドバイス」「ここで野球をやっていけると思った」という強い意志に加え、チームメイトが「口の動きを意識」してくれるなどの理解と協力により、壁を乗り越えました。高橋選手は、当時の仲間たちへの感謝の念を「周囲の理解がなければ、ここまでの投球はできなかった」という言葉で表現しています。さらに、自身の課題であった制球力の向上に励み、自分に合った投球フォームを模索するなど、たゆまぬ努力を続け、チームの勝利に貢献しました。




※写真は立志舎高校在学中の高橋選手です。
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夢の舞台へ
高橋選手は、高校時代から一貫して「障害者野球で世界一を取りたい。障害者でもスポーツができることを広めたい」という明確な目標を掲げていました。今回の日本代表内定は、その熱い想いが実を結んだ瞬間であり、卒業後も野球に真摯に向き合い続けた証です。
世界の舞台で躍動する高橋選手の姿は、多くの人々に勇気と希望を与えることでしょう。本学一同、高橋斗波選手の今後の活躍を心より応援しています。
※世界ろう野球大会(WDBC)日本代表の内定者情報については、日本ろう野球協会公式サイトをご参照ください。